逆襲シリーズ

とある妊婦の逆襲シリーズ〜絶対に電車の座席を譲らない女子高生〜

とある妊婦の逆襲シリーズ〜絶対に電車の座席を譲らない女子高生〜

妊娠中っていうのは、ほんっとにいつもはどうってことないことがしんどかったり、イライラしたりしてしまう。毎日の通勤電車もその一つかもしれない。朝は混雑を避けて早めの時間に出勤してるし、今のところ大きな問題ではなかったはずなんだけど…

電車の乗車時間は約25分。ギュウギュウではないけど座れはしない


私の通勤時間は全部で45分ほど。そのうち乗車時間は25分くらい。一回だけ乗り換えがあるので、改札を入って出るまでの時間は30分ちょっとといったところ。そんなに長い通勤時間でも乗車時間でもないから、特に大きな問題はないと思っていて。
でも、ラッシュの時間帯はやっぱり大混雑のギュウギュウ詰めなので、さすがにそれは辛いから、朝は早めの時間に通勤するようにしてるんだよね。
それでも私が乗る駅からだと座ることは難しいから、基本的には立ったまま乗車してる。

いつも一緒になる、絶対に席を譲らない女子高生


朝練なのか、遠い学校に通っているのかはわからないけど、朝早くからだいたい電車が一緒になる女子高生の二人組がいる。いかにも今時の女子高生っていう感じで、ぺちゃくちゃおしゃべりしているか、スマホをいじりながら座席に座ってる。
正直話し声はうるさいし、見た目にも気持ちいい感じではないけど、ま、自分にも女子高生の時代はあったしなー、いっつも座ってるから多分始発から乗ってるんだろうなーってくらいにしか思ってなかった。

でも、実は彼女たちが座っているのは優先座席。平日朝が早いこともあってか、私が乗っている電車には高齢者や乳幼児連れのお客さんは基本的にはいない。
だからまぁ、彼女たちが優先座席に座っていることも、許容範囲という印象だった。

なんだけどある日のこと、二人のうちの一人が、私がカバンにつけている妊婦マークに気がついた。
「見て!あれ妊婦マークだ!病気でもないくせに、あれをこれ見よがしにつけて、優先座席に座ろうとするらしいよ。あーゆーおばさんだけにはなりたくないよねー」
てなことを言って、明らかに私の方を見ながら笑っている。
はぁ??誰があんたたちに譲ってくれっていったよ?これはそういうためにあるんじゃないんだよ!と内心怒りマックスになりながらも、ここで怒るのなんて大人気ない。
その場はぐっとこらえて、いつか絶対ギャフンと言わせてやるって決めた。

妊婦の逆襲〜松葉杖のイケメン高校生とともに〜


朝の通勤電車ってのはみんなそうなのかはわからないけど、私の乗る電車では半数以上は同じ顔ぶれ。例の件があってからも、当然席を譲る気はない女子高生たち。(そんなこと期待してないけど)
そんな中、とある日松葉杖を持ったイケメン高校生がいつもの電車の優先座席に座っている!初老の男性を挟んだ隣には、いつもの女子高生二人組。私はいつものように優先座席の、女子高生よりに立った。
すると…
「そのマーク、妊婦さんですよね?ここ座ってください。」
なんとイケメン高校生が席を譲ってくれるといっているではないかー!
このイケメン、心の中までイケメンだった。
そこですかさず
「そんなそんな!大丈夫です!妊娠は病気ではないですし、このマークは万が一の場合に妊娠中ってことを伝えられるようにつけているだけなので。怪我してるんだから、こけたら大変!座って座って!」
と余裕の大人の対応をする私。
もちろん女子高生も含めてみんな聞いていて、この時点で『勝った!!!』と心の中でガッツポーツ。しかしさらにイケメンは続ける…
「いえ、座ってください。僕、高齢者の方や妊婦さんが目の前にいるのに座ってるなんてとてもできないので」
イケメン、グッジョブ過ぎる〜〜!
その日はありがたく、席に座らせてもらいました。
怪我人でもない若者のくせに優先座席に座っている女子高生たちは、周囲の冷たい視線に晒されて寝たふりしてる。そりゃそーだ。

そのイケメン高校生にその後会うこともなかったけど、その女子高生たちもその車両にはいなくなりました。
イケメン高校生の力をかりる形ではあったけど、あ〜スッキリした。

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不妊治療デビュー

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