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実際に起こる!想像妊娠ってどんなもの?

実際に起こる!想像妊娠ってどんなもの?

想像妊娠とは、実際には妊娠していないのに、妊娠したような症状が身体に現れる状態のこと。強い妊娠願望や、妊娠に対しての不安などメンタル的な要素が関わっているようです。今回は、想像妊娠の症状や治療法や予防法などを解説していきましょう。

想像妊娠はなぜ起きる?想像妊娠になりやすいタイプとは?


想像妊娠の主な原因はストレスです。
妊娠に対して強い不安や恐怖があるとストレスがたまり、時として想像妊娠を発症することがあります。妊娠に関してストレスを感じやすいタイプ=想像妊娠になりやすいタイプといわれており、具体的に、以下の例が挙げられます。

・自ら妊娠を強く望んでいる
・周囲から妊娠を強く望まれている
・神経質で思いつめてしまう気質がある
・思い込みの激しい性格である
・流産の経験がある
・不妊治療中で、気持ちが落ち込んでいる
・絶対に妊娠したくない(避妊に失敗したかもしれないと考えている)

想像妊娠の症状とは?


想像妊娠では、妊娠初期によく似た体の変化や兆候が現れることがあります。具体的には、次のような例があります。

・月経が止まる
・吐き気や胃のむかつき・食欲不振
・おりものの量が増える
・乳首がチクチク痛む・黒ずむ
・乳房が張る
・だるさや眠気がある
・体重が増加する
・腹部がふくらむ

「強い妊娠願望」や「望まない妊娠への不安」があると、ホルモンのバランスが崩れ、月経が遅れることがあります。月経が遅れると妊娠への期待や不安から「妊娠した」と思いこんでしまうこともあるでしょう。また、妊娠を疑っているときに、たまたま吐き気や眠気があると、「妊娠の兆候」だと思い込んでしまうこともあるようです。

しかし、いくら妊娠の兆候に似ていても、実際に妊娠しているわけではないので、妊娠兆候と比較して決定的に違うこともあります。それを確かめて、冷静に見極めるようにしましょう。

想像妊娠で妊娠検査薬は陽性になるの?


想像妊娠であれば、妊娠検査薬が陽性になることはありません。
妊娠検査薬は、妊娠したら分泌されるhCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が、尿の中に含まれているかどうかを検査するもので、実際に妊娠していれば、妊娠4週ごろから妊娠検査薬が陽性になります。
想像妊娠であれば、妊娠初期兆候があったとしても、結果は陰性になります。

〈検査薬で陽性が出たが、病院を受診したら妊娠していなかったケース〉
この場合は、想像妊娠ではなく化学流産が考えられます。

受精卵が一度着床しhCGホルモンが分泌されたため、検査薬では陽性反応がでたけれども着床が続かず妊娠とならなかったケースです。

想像妊娠をすると基礎体温はどう変化する?


妊娠していない場合は、基礎体温は月経から排卵日までが低温期。排卵後、約2週間高温期が続き、月経がはじまるころに、再び低温期に戻ります。
妊娠している場合は、体温を上げる黄体ホルモンの働きが続くので、排卵後、約2週間経過をしたあとも、高温期が続きます。
想像妊娠では実際に妊娠しているわけではないので、高温期は約2週間で終わり、月経がきます。

ただし、ストレスなどで黄体ホルモンのバランスが乱れていると、高温期が2週間以上続くこともあります。高温期が続いていて、妊娠検査薬が陰性になるときは、基礎体温表を持参のうえ、婦人科医に相談するとよいでしょう。

想像妊娠の治療方法とは?


想像妊娠は、妊娠していない事実を自覚し、受け入れることで症状がなくなっていきます。

普段から基礎体温を記録しておき、体温の変化に注目しておきましょう。そして基礎体温の高温期が続いているのかどうかを確認し、適切な時期に妊娠検査薬を試しましょう。妊娠していなければ、陰性が確認できるので、その事実を受け入れることが大切です。

また、病院を受診し医師によるエコー検査で医学的に妊娠していないことがわかれば、より納得できるため、想像妊娠の症状はおさまることが多いようです。

想像妊娠の予防方法とは?


妊娠に対する願望や不安な気持ちがあれば、一人で抱え込まず、パートナーに正直に話しましょう。心療専門医に相談するのもいいですね。気持ちを言葉で伝えることで心に余裕がうまれ、ストレス軽減が期待できます。

また、想像妊娠を引き起こすきっかけになるホルモンバランスの乱れを整えることも、想像妊娠の予防になります。

妊娠を望まない方の場合、ホルモンバランスを整える方法として、婦人科で処方してもらえるピルを適切に使用する方法があります。ピルはホルモンバランスを整えるとともに、妊娠もほぼ確実に防ぐことができるため、妊娠を望まない方の想像妊娠の可能性は少なくなります。

一方で、妊娠を強く希望している方は、ピルを使用するのではなく、健康によい生活(栄養バランスのよい食事・十分な睡眠・適度な運動)を心がけ、ストレスを溜めないようにしながらホルモンバランスを整えることが大切です。

例えば、月経がきてしまい気分が落ち込むときは、あえて友達とランチに出かけたり、おいしいスイーツを楽しんだり、普段我慢しているお酒を楽しんだり、日頃の頑張る自分を少し甘やかすのもありですよ♪気持ちの切り替えをうまくして、なるべくストレスを溜めない生活習慣を心掛けましょう。

驚きの想像妊娠の事例


〈会ったことのない相手でも想像妊娠?!〉

想像妊娠は、性行為に関係なく起こります。そのため、相手が会ったことがない憧れの芸能人や二次元のキャラクターであっても、妊娠症状が出るケースがあります。信じがたいケースですが、人の強い思いは、時に常識では考えられないようなことをもたらすようです。

〈男性でも想像妊娠?!〉
男性でも想像妊娠は起こります。パートナーにつわり症状がでたのをきっかけに、食欲減退、眠気、腹痛、不眠、身体のだるさなどの症状を引き起こすのです。

共感力が高く、繊細な性格の男性がなりやすい傾向があるとされており、つわりで苦しむパートナーに共感する気持ちや父親になることへのプレッシャーが、症状に現れるのでしょう。
パートナーのつわり症状がおさまるか、出産が終われば、この症状は消えます。

〈動物の世界でも想像妊娠?!〉
動物の世界でも、「偽妊娠」「疑似妊娠」とよばれる現象があります。
動物の場合、思い込みなどのメンタル的な原因でなく、ホルモンバランスの乱れが原因です。発情期と黄体ホルモンが深く関わっているといわれています。

食欲減退やお腹が膨らむといった妊娠に似た症状が出て、ときに乳腺炎などの病気を引き起こすことも。偽妊娠を繰り返すペットの場合は、治療が必要になることもあります。

まとめ


妊娠は人生に大きく影響する一大イベントです。女性が「妊娠したい」「妊娠したくない」という強い思いを持つのも無理はありません。そうした気持ちが、症状となって身体にあらわれる想像妊娠は、誰にでもなりえるものなのです。

もしなったとしても、自分を責めたり、不安になったりする必要はありませんよ。
想像妊娠になったということは、それほどに妊娠に対する強い思いがあり、また大きなストレスを抱えているということでもあります。

まずは、自身の健康を第一に考えましょう。そしてパートナーと妊娠について話し合い、よき理解者として支えになってもらえるなら、大変心強いですね。

頭が妊娠のことでいっぱいになっているのであれば、リラックスできる時間を作るといいですよ。映画鑑賞や、音楽鑑賞、スポーツ、ショッピングもいいですね。好きなことに没頭する時間ができれば、気持ちの切り替えがうまくなり、ストレスをため込まずに穏やかに過ごせることでしょう。

 

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