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つわりは他人と比べずに、妻の話をしっかり聞くことが大切です

つわり

 

つわりについて


つわりへの正しい理解を持って、妻の症状をしっかり把握しましょう。ワーキングママの場合は仕事内容の変更も視野に入れて。治療が必要となってくる、妊娠悪阻には特に気を付けましょう。

 

つわりの誤解


妊娠が妊婦さんの体にかける負担は大きく、個人差があります。つわりはその個人差が最も際立ったもの。全く無い人もいれば入院生活をおくるはめになる人など、本当に様々です。つわりは気持ちの持ち方で変わる・・・というのはつわりが軽い人にだけ当てはまる言葉で、重い人にとってこれほどつらい言葉はありません。人(まして自分の母親)と比べたりせずに、目の前の妻のつわりの症状についてきちんと知っておきましょう。我慢をせずに産院で相談して治療を受ける(点滴やお薬など)というのも一つの方法です。

 

つわりの個人差


つわりは個人差があるので、人によって症状が全く違います。経験しようもない男性はとまどうことが多いのではないでしょうか?よくある例をご紹介します。
自分の母親に「私はつわりがあってもご飯を作ってた。」なんて聞いたらつわりで寝込んでいる自分の妻は甘えているだけ?と思っってしまう。確かに母親も「あなたが甘やかすからいけないのよ」と言っているし・・・それとも、どこかで赤ちゃんを拒否する気持ちがあるから吐くんじゃないの?妻は、「あなたは理解が足りない」と言って怒るし、みんな違うことを言うからさっぱりわからない・・・
昔の「つわりの精神論」にふりまわされた例です。母親世代とは意見が分かれ、同世代でも人によって言うことが全く違うので、ここはきちんとつわりについての正しい知識を持っておきましょう。

 

待つしかないつわりがあることを認識しましょう


つわり
軽いつわりの人は、何かに熱中していたり(仕事や趣味)、外出するとつわりがマシに感じられるでしょうから、無理のない気分転換をはかればいいのですが、それでも気分がよくならない人はつわりが重いことを理解しましょう。つわりが軽い人向けのアドバイスは当てはまりません。一日中横になるなど自分が一番楽になる状態で、嵐が去るのを待つしないのです。(そのつらさは大変なものです。一日中の吐き気、胃の痛みに苦しむ人もいます。夜眠れない場合も。)でもつわりには必ず終わりが来ます。つわりがあるのは赤ちゃんが元気な証拠、と割り切ってなんとか耐えるように支えてあげてください。つわりが去った後の楽しい生活を想像することを忘れずに。

産院での治療
つわりに対する考え方は産院でもいろいろですが、要望があれば薬を処方してくれる場合があります。かかりつけの医師に相談しましょう。
・点滴(栄養、ビタミン)
・吐き止め、胃薬、ビタミン剤など
漢方薬を処方する産院もあります。

薬物療法
抗ヒスタミン、フェノチアジン系薬剤、ピペラジン系薬剤などが有効とされていますが、眠気または視覚障害など副作用の問題もあります。通常、胎児に対する催奇形性はないと考えられています。その他、ビタミンB6、ショウガ汁が有効とする少数例の研究も発表されています。

 

「つわり=甘え」ではない


「妊娠は病気ではない」=「つわりは病気ではない」という考えから、つわりは夫や周囲の人間に甘えているから、子どもを拒否する気持があるから、といった精神論で語られることがいまだにあり、この考え方に苦しめられている妊婦さんも多くいるのが現状です。しかし、これらの考え方は否定され始めています。こういった古い精神論を唱える人には耳を貸さずに、一時的な体の病気と考えるぐらいでちょどいいかもしれません。(しかも必ず治る病気です)

 

つわりがひどくて仕事に行けない


つわりに限らず、妊娠中も働き続けるワーキングママにとって、今までと同じように働くことに無理が出てくる場合もあります。そんな時は思いきって行政のサービスを活用しましょう。

 

つわりの原因


はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、
・妊娠によって出るホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が急激に増える
・ホルモンのバランスが崩れて自律神経に何らかの影響を及ぼす
ことでおこると言われています。

 

つわりの症状


●吐き気、嘔吐
●胃もたれ、むかつき(胃の痛みを伴う場合も)
●眠気(普段より極端に眠い)
●嗜好の変化(好きな物が食べられなくなったり、その逆も)
●食べ物への嫌悪(匂いだけでも嫌になったり、目にすると気持ち悪くなったり)
●便秘や下痢
●頭痛(薬が処方されないわけではないので、我慢できない時は医師に相談を)
●精神的不安定(体の不調によってイライラしたり、気持ちの浮き沈みが激しい)

など、人によって様々な症状があれわれます。

食べづわりと吐きづわり・・・つわりの二大症状です

●「食べづわり」
文字通り何か食べ物を口にしていないと気持ちが悪くなります。

⇒空腹にならないように
出かける時やオフィスでもアメやビスケットなど食べ物を携帯して、気分が悪くなる前にちょこちょこ食べるとつわりがやわらぎます。食べたい物を食べる、ということが続くとカロリーオーバーになってしまいますし、塩分や糖分のとりすぎは高血圧症候群(妊娠中毒症)や体重増加につながります。かといって、食べずに我慢すると気持が悪くなるので難しいところです。肉類を食べたい時はトンカツよりしゃぶしゃぶにする、口当たりのいい果物も果糖は意外とカロリーが高いので量に気をつける、味付けは薄味にするなどの工夫でのりきる必要があります。

 

●「吐きづわり」
少しでも食べ物を口にすると吐いてしまったり、人によっては水さえも受けつけずに吐いてしまう場合も。
つわり⇒つわりの時期に何も食べなくても胎児に影響はありません
ママの栄養ストックがあるので、赤ちゃんは大丈夫。お腹の中で元気に育っています。

⇒水分不足は脱水症状や便秘の原因になります
水を飲める人は少しずつでも水分をとり、水でも吐いてしまう人には氷を勧めて下さい。氷を口に含むと水ほど吐かないし、口の中がすっきりします。ひどい便秘はつわりを悪化させることがあるので、病院で相談して薬をもらったほうがいいでしょう。

⇒食べられる物を探しましょう。
少しでも気分のいい時に食べられる物を食べてもらいましょう。吐いたとしても少しは消化しています。また、温かいものでも冷たくして食べた方が胃におさまりやすいようです。ほんの数週間とわりきって、料理はしなくていいよと、家族や市販のお惣菜に頼ることも考えてみて下さい。レモンの果汁(液体レモンでもOK)をかけるとさっぱりして食べやすくなるようです。

 

気をつけなければいけないつわりの症状=妊娠悪阻(にんしんおそ)


●一日に何十回も吐く
●水も受けつけない
●体重が激減(短期間で5kgぐらい、やせている人は3kgでも注意)
●トイレの回数が激減(脱水症状の疑い)
●日常生活が送れない

 

これらの症状に当てはまる場合は、妊娠悪阻という病名の可能性があり、つわりと区別されます。 程度によっては入院の必要もありますので、産院で診察を受けてもらうようにしましょう。

 

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