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胎児虐待の定義は?乳児虐待、幼児虐待、児童虐待など、年齢別の虐待について



虐待を受ける子供たちを年齢で分けて考えてみました。


行政のデータによると、0歳~18歳までを「児童」と定義していて、その中でも特に0歳~1歳ぐらいを乳児、2歳ぐらい~就学までを幼児と呼んでいます。つまり、行政が使用する「児童虐待」の言葉には、赤ちゃんも5歳児も高校生もひとくくりに対象者として含まれていることになります。ここでちょっと疑問です。
高校生が受ける虐待と赤ちゃんが受ける虐待を一緒に考えてもいいのでしょうか?何の抵抗もできない赤ちゃんと言葉で表現できる高校生に対する虐待は加害者側の動機や背景も違ってくるでしょうし、防ぐための方法や事前のケアも違うのではないでしょうか?
そこでより具体的な話し合いができるように、当サイトではひとくくりになっている「児童虐待」を年齢別に4つに分けて考えることにします。

胎児虐待(お腹の中にいる赤ちゃんに対する虐待)


●胎児は感じている
お腹の中で赤ちゃんの体の器官や機能、そして脳の神経細胞が発達していくのですが、そのときによい刺激を与えてあげると脳の発達に効果的であることが解明されており、体内で過ごす日々はとても大切な時期であることがわかってきました。
5ヶ月頃から音を聞き分ける能力が発達していく赤ちゃんはママやパパの声を聞いています。そんな時にもし、女の子(胎児)に「男の子がよかった」と言ったり、「赤ちゃんなんて欲しくなかった」といった悪い刺激を与えてしまったら、お腹の中でどう感じるでしょうか。

●体内記憶を持った子どもたち
また最近の研究で体内の記憶を持って産まれてくる子どもがいることもわかってきました。体内の様子、産まれたときのこと、母親しか知らないような妊娠中の事実を細かく話す乳幼児の体験談も集まっているのですが、体内記憶の中にママやパパの言葉の暴力が入っているとしたら、それは胎児への虐待になるのではないでしょうか。

●パパの影響は大きい!
この時期はパパの行動もとても大切です。温度(寒さや温かさ)を感じたり、食べ物を味わったり、香りをかいだり、物を見たり、ママを通じて様々な刺激を感じ取っている胎児なのに、もしパパが妊娠中のママに暴力をふるっていたり、子どもなんていらないと言っていたら大変です!赤ちゃんがお腹の中でママの痛みや悲しみまで感じてしまうとしたら、パパの責任は重大で、胎児への虐待にもつながってしまいます。反対に、パパがママの気持ちの安定や健康を考えてくれたり、お腹の中の赤ちゃんに優しく話し掛けてくれたらこんなにいい刺激はありません。パパ自身はもちろん、ママが加害者にならないためにも妊娠中のパパのサポートは重要になってくるのです。

●だから、胎児のときから虐待を考えよう
赤ちゃんはお腹にいる時から意識を持っている、聞こえているから優しく話しかけるという考え方は「赤ちゃんを一人の人間として尊重している」ということなのです。妊娠に気付いてから産まれるまでの何か月かの間に、すでに赤ちゃんを一人の人間として認めているのです。これは後の子育てにおいてもとても大切なことです。
「どうせ聞いていないからお腹に話しかけてもむだだ」という考え方は、産まれてからも「どうせまだわからないから」という考え方につながり、赤ちゃんの様子を観察することや、話しかけて言葉を教えていくことから遠ざかり、最悪の場合は赤ちゃんが親の不満のはけ口(虐待)になってしまいます。赤ちゃんを一人の人間として尊重することに慣れていないからです。赤ちゃんはある日突然、人格を持つのではありません。産まれる前から人格を持った、一人の人間なのです。

乳児虐待(0歳~1歳ぐらいの子どもに対する虐待)


●赤ちゃんに虐待?
ママたちからは「赤ちゃん」に対する虐待なんて信じられない、という意見が多くありました。特に、出産を心待ちにしているプレママにとっては想像しにくいのも当然でしょう。ここでは「激変する環境を受け入れられるか」「予想外の子どもに対応できるか」がキーワードになってきます。

●ママとパパの世界が激変!
赤ちゃんがやって来た最初の1ヶ月は何もかも新しいことばかり。今まで通りでいるなんて、出産自体が大事件なのですから、回復していない体では難しいものです。
・赤ちゃんと一緒の生活は今までとは違う
・赤ちゃんが生活の中心になる
このことを理解するために、赤ちゃんの体や様子、ケアの仕方について基本的な知識がなかったり、困った時に聞く人がいないとどうしていいかわからなくなります。

●想像していた赤ちゃんと違う!
持っていた知識と違うことが起こると対応できずにパニックになる場合があります。体が小さい、頻繁に泣く、おっぱいを飲まない。。。よくあることでもそうは思えなかったり、よその子は扱いやすく見えたりして戸惑います。
・赤ちゃんにはいろいろなタイプがいる
・初めからうまくいくことはない
周りにサポートしてくれる家族や友人、サービス(産院や保健センターなど)がないと精神的にも物理的にも「密室」に入り込んでしまいます。

幼児虐待(2歳ぐらい~就学前の子どもに対する虐待)


●プレママ、デビューママの関心度が高い!
当サイトのアンケートでも特に反響が大きかったのはこの年齢の子どもに対する虐待でした。自我がどんどん芽生えていく時であり、成長の個人差が大きいこの時期はママたちが必死になって子育てで悩んだり、まだまだ社会との接点が少ない子どもを抱えて出口の見えないトンネルでもがいている時期だからこそ、他人事とは思えない問題として今すぐに話し合いたいという意見が多く、関心も高かったようです。

●周りから見過ごされやすい危険な時期!
義務教育が始まる前のこの時期は、言いかえれば子どもが社会に出ていなくても構わないわけで、育児放棄や体罰が周囲からは見過ごされやすい時期でもあるのです。子どもの体の発達や心の成長に影響が大きい、大切な幼児期の子育てにママ、パパだけでなく周囲の人たちが大きな関心を持ってくれることが後々の子育てにもプラスになることは間違いありません。この時期に虐待を防ぐことができれば、その後の児童虐待は起こりにくいのではないか、とも考えられます。

児童虐待(就学後~18歳の子どもに対する虐待)


●SOSを出せない子どもたち
最初にふれたように虐待には4種類あるのですが、極端な暴力でなければ「虐待を行っている」と意識していないのは加害者だけではなくて、受ける子どもも同じです。厳しいしつけと思い込んでいたり、逃げたくても方法がわからなかったり、他に頼る人がいなかったりして、自分からSOSを出せない場合が多いのです。

●早期発見が最大のポイント
虐待をおこさないための土台作りは、残念ながらこの時期よりもっと早くしておかないと難しいものがあります。環境の変化(離婚や再婚、倒産など)が特にない場合、虐待者の子育てに関する考え方は今に始まったことではない場合が多いからです。いかに地域全体で子育てを考えられるか、早期発見→通告のしくみができているか、といった対応策が問題になってきます。

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