産婦人科最前線!
  少子化という深刻な問題を控えている産婦人科ですが、より快適で充実した、感動的な出産を・・・という風潮が強まっています。これは単に医院側のサービスということだけではなく、より感動的にご出産をむかえてもらおうという産婦人科に与えられた、ある使命のような風潮にもなっているような気がします。その真相は何なのでしょうか?
 最近、新聞やテレビでも数多く取り上げられている幼児虐待の事件にも現れているように、育児放棄(ネグレスト)をする親が増え、大きな社会的問題になっている昨今、お母さんになる出産時の苦しみをいつまでも忘れないようにしてもらうために、より感動的な出産であるべき。という産婦人科医師の声も多く聞かれるようになっています。
 すなわち、感動を大きく得てもらうことによって、その出産時の苦しみも同時に忘れないようにしてもらおう、そして育児に疲れた時も『初心忘れず』で、あの時はもっと大変だった…という立ち向かえる強い意識を持ってもらおうということだそうです。
 社会問題にも影響するような、今までとは違った角度での、より感動をしてもらうという出産のカタチが、現在のこうした時代に生まれようとしています。医学的進歩は目覚ましいものの、もっと重要なものが見え隠れしているようですね。
 
今までにない、映像と音と香りの分娩室。 今までにない、映像と音と香りの分娩室。
 いよいよ出産の時期が迫ってきた。分娩室に入ると少し薄暗い照明になっている。よく周りを見てみると天井はドーム型になっており、そこはSF映画で見たような星の流れる映像が視界全体に映し出されている。心地よい音楽が流れ、とてもいい香りもほんのりと漂っている。時間の経過とともに次々に視界全体の映像と音が変わって行く。森林の木々の揺らぎ・・ゆっくりとした水面の揺らぎ・・不思議な抽象的なイメージも揺らいで来る・・出産する妊婦が胎内にいるような感覚・・とても癒される空間であることは間違いないようだ。
 これは決してスタートレックのようなSF映画のワンシーンではなく、新しい発想の新しい分娩室の中なのです。
 出産をむかえる分娩時には妊婦さんが怖がらず、そしてリラックスしてもらうことがとても重要。そんな妊婦を環境からサポートするために実現したのが《VIVO》(写真)だそうです。
 分娩という決められた逃ることのできないストレスを、最大限に軽減するために存在する、妊婦さんと赤ちゃんのための空間。これがコンセプトということです。
 
出産時の妊婦さんだけではなく、産まれた赤ちゃんまでもリラックス。
 実際にこの《VIVO》を設置している矢吹産婦人科(大阪府豊中市)の矢吹 寛院長は、妊婦さんがリラックスするために導入をしたということですが、驚いたのは産まれて来た赤ちゃんもリラックスしているようだと言うことです。先生自身がこの《VIVO》を設置する前までは産まれたての赤ちゃんは泣いて目をつむったままだと思っていたらしいのですが、最近は産まれて来る多くの赤ちゃんは目をしっかりと開けているらしいのです。産まれた瞬間は泣いていますが、少し立つと穏やかに泣きやみ、目を見開いている。お母さんがリラックスできていると赤ちゃんもリラックスできることは大切だということなのですね。大いに感動してもらえる出産をこれからも続けて行きたい。というお言葉でした。
矢吹 寛院長 矢吹産婦人科(大阪府豊中市)
恥ずかしくないのがいい・・と妊婦さん。
 では実際にこの《VIVO》にて出産されたお母さんたちはというと、大変良かったという意見が大半。おおむね評判はいいようですね。とくに赤ちゃんがリラックスしていると回答している方が多いことが興味深く、恥ずかしくないというコメントも女性にとってはとても重要な要素かもしれない。詳しくはアンケート結果を右下に記載。必見です。間違いなく時代は変化していますね。
赤ちゃんもリラックス。恥ずかしくなかったという、VIVO体験者の横田さん
VIVO被験者アンケート調査まとめ
(2004/01/02〜01/24の23日間 矢吹産婦人科)回答者39名

アンケート調査は基本的に、体験後の感想を次の4項目から選んで頂いた上で、コメントをもらった。
(1)大変良かった (2)良かった (3)よく分からなかった (4)嫌だった

(1)大変良かった……17/39(44%)

〜コメント〜 
リラックスできた。一人目より余裕がもてた。
事前に教室以外でも、分娩室の説明を聞けた方がもっと満喫できるかも・・
リラックスしすぎて、途中で寝てしまった。
強い陣痛の後も、フッっと目を開けると、癒される感じがした。
香り。BGM。照明。どれも良かった。
落ち着いた部屋で、夫にも良かったみたいだ。
ユーミンのライブ映像みたい。
出産中は余裕がなくよく分らなかったが、出産直後のカンガルーケアー時
とてもリラックスできた。
アロマは痛さであまり分らなかったが、音楽とカラーで落ち着くことができた。
赤ちゃんが、目を開けてくれた。
香りはあまり分らなかったが、きつすぎてもどうかと思うので、ちょうど良かった。
産後の処置中や、カンガルーケアー時にとてもリラックスした。

(2)良かった
…………15/39(38%)

〜コメント〜 
入室時から落ち着けた。陣痛の合い間もリラックスできた。そして、分娩が進行してくると、あまり分らなくなったが、出産後、また落ち着けた。
カラーテラピーが良かった。香りと音楽はよく分らなかった。
赤ちゃんが落ち着いてくれたようだ。
もう少し気がまぎれるくらいの刺激の方が痛みに集中しなくていいかも…
出産直後リラックスして赤ちゃんと過ごしたのが良かった。
香りは気づかなかったが、音楽と色は、リラックスするのに効果的。
2人目で少し余裕があったので、色々みれた。
自分が包み込まれているような感じ、明るさが調節されているのが良かった。Babyが目を開けてキョロキョロしていた。
音楽にあわせて“ヒッヒッフー”はできない。
安心して、出産できた。
一人目のときより落ち着けた。
蛍光灯の明るさより落ち着けた。
夫に対しても、恥ずかしさがなくて良かった。
ドーム型がよかった。

(3)よく分からなかった…5/39(13%)

〜コメント〜
出産中は全く覚えていないが、終わった後はリラックスできて良かった。
分娩後にこのシステムをしったのでよく分らなかったが、確かに赤ちゃんは思ったほど泣かず、流れていた音楽は気持ちよかった。

(4)嫌だった
……………0/39(0%)

〜コメント〜
なし

評価の記入なし………1/39(2%)

〜コメント〜
分娩の時は無我夢中で分らなかったのですが、産後のカンガルーケア時に赤ちゃんが、じっと、静かに四方を見詰めていました。あまり機械的な雰囲気ではなかったので安心して過ごせました。私自身はお産前の診療とノンストレステストの時にゆったりと満たされる雰囲気の中、過ごせたのがとてもよかったです。
矢吹産婦人科の産婦人科ドットTVでは、VIVOの映像が見れます。